しかし、それらの発言は余りにも観念的であり説得力に欠ける。と言うのも、オリンピクがおかれた状況を客観視すれば、オリンピックと政治とが切っても切り離せないことは、容易に判断が付く。
最も具体的な例を挙げるなら、オリンピック招致から始まり招致決定後の施設整備、更には運営等々に多くの公的資金が投入されている。それだけでは無い、遡ればスポーツ選手の育成、それに伴う国内スポーツ基盤の整備など挙げれば限が無い。
もし、コメンテーター諸子が、スポーツへの政治不介入を口にするなら、先ずオリンピックを支えている財源の公的資金からの脱却を唱えるべきあり、それが儘ならない現状では、身勝手ないいぐさにしか聞こえてこない、と感じるのは私だけはない様な気がする。
翻るに、オリンピックと政治とがこれだけ密接不可分な状況であることに、今の社会の構造的問題と違和感を感じる。そして、近年のスポーツ熱へのエネルギーが悪用されないことを願わざるを得ない。

